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    大橋 麻里子
    OHASHI Mariko

    兵庫県神戸市出身
    2014 年 京都造形芸術大学 美術工芸学科洋画コース卒業
    2016年 多摩美術大学 大学院博士前期課程 美術研究科油画専攻修了
    2014 ~2016年 神山財団奨学生


    >>> 個展

    2023年 大橋麻里子 特集展示(GalleryCONTEINER)福岡

    2023年 Fragments (芝田町画廊)大阪

    2023年 ten.(GALLERY301)神戸

    2023年 暮らしの音を知る(studio FILT.)愛知

    2022年 weave a line 大橋麻里子 個展(GALLERY301)神戸

    2022年 Cross Story (Gallery Yukihira)東京
    2022年 Between (conceptstore SEE?)神戸
    2022年 Unexplored(TRiCERA MUSEUM)東京

    2022年 大橋麻里子 個展(KOBE STUDIO Y3)神戸
    2021年 non-Fiction///(GALLERY301)神戸

    2020年 浮遊する現在(GALLERY301)神戸

    2019年 Born(GALLERY301)神戸

    2018年 白昼夢(GALLERY301)神戸

    2017年 Room(GALLERY301)神戸

    2017年 余白∦空白(SIO gallery)大阪

    2016年 Floral diary (GALLERY301)神戸

    2015 年 secret garden (GALLERY301due) 神戸

    2013 年 名もない街(GALLERY301due) 神戸
    2013 年 「大橋 麻里子展」(trace) 京都

    >>> グループ展

    2023年 「Study」アート&クリエイティヴフェア(グランフロント大阪北館)

    2023年 王族ミュージアム内展示(エブリチャンス合同会社企画)神奈川

    2023年 101 mens salon内展示(DDD ART企画)東京

    2023年 POP UP GALLERY FUKUOKA 2nd season(MARK is 福岡ももち内)

    2023年 MINI〇展(Sansiao Gallery)東京

    2023年 Porte-Bonheur展(大丸神戸8階 gallery TOART)神戸

    2023年 日巡の風景(121 ART SPACE)台湾

    2023年 A Magical World of Flowers and Cats(121 ART SPACE)台湾

    2022年 WHAT CAFE EXHIBITION vol.22(WHAT CAFE)東京

    2022年 Gallery Yukihira 5th Anniversary Exhibition(Gallery Yukihira)東京
    2022年 ART TAIPEI 2022(PTT space)台湾

    2022年 AnyKOBE 2022 神戸

    2022年 体温の痕跡/移ろう箱 大橋麻里子×中根航輔 二人展(katsuya susuki gallery)東京

    2022年 mini〇展(Sansiao Gallery)東京

    2022年 台北當代2022(PTT space)台湾
    2022年 京都×アートプロジェクト(MASATAKA CONTEMPORARY×京と家企画)京都
    2021年 Layer 往復と集積 松村咲希+大橋麻里子(ZINEgallery)京都

    2021年 Porte-Bonheur展(神戸大丸美術画廊)神戸

    2020年 見えない世界 invisible world(+1art)大阪
    2020年 time in a bottle 大橋麻里子|齊藤拓未(MASATAKA CONTEMPORARY)東京

    2019年 Komposition (Sansiao gallery HK)香港
    2019年 多摩美のかたち(原田の森ギャラリー)神戸

    2019年 IIME FUKURAME Young Artist Competition(松坂屋名古屋)愛知

    2018年 Sakura Pink(MDP GALLERY)東京
    2018年 REUNITE(MASATAKA CONTEMPORARY) 東京

    2018年 MASATAKA CONTEMPORARY+RISE GALLERY コラボレーションプロジェクトVol.2(RISE GALLERY) 東京

    2018年 RELATION OF FORCES(CLOUDS ART COFFEE) 東京
    2018年 なくなりそうなことば(+1art) 大阪
    2018年 GALLERY301 group exhibition(GALLERY301) 神戸

    2017年 未来の途中の星座(京都工芸繊維大学美術工芸資料館)京都

    2017年 横浜インターコンチネンタルホテルSEZONアートショップ内展示

    2017年 ART OSAKA2017(ホテルグランヴィア大阪)大阪

    2017年 ART FAIR ASIA FUKUOKA(ホテルオークラ福岡)

    2017年 12のメッセージ(+1art)大阪
    2017年 その後の、未来の途中(京都工芸繊維大学美術工芸資料館)京都
    2017年 アートフェア高雄(City Suites-Kaohsiung)台湾

    2016 年 FACE 受賞作家展「絵画のゆくえ」( 損保ジャパン日本興亜美術館) 東京
    2016 年 若き表現者のためのコレクション展vol.4(ART FORUM JARFO) 京都
    2016年 viewpoint2016(GalleryQ)東京
    2016年 第11回三井不動産商業マネジメント・オフィス・エクスビション 東京
    2016年 第2回神山財団奨学生成果展(銀座アートホール)東京
    2016年 SEZON ART AWARD( SEZON ART GALLERY)東京

    2015 年 溢れる色彩展( 銀座ゆう画廊) 東京
    2015 年 ゆらめく森で(MASATAKA CONTEMPORARY) 東京

    2014 年 京都造形芸術大学卒業制作展 京都
    2014 年 「はじまりの部屋」(康耀堂美術館)長野
    2014 年 大橋麻里子× 水野開斗 二人展(GALLERY301due) 神戸

    2013 年 「fitting room vol.2」(Gallery Ort Project)京都

    2012 年 「雨と境」(SoM studio of Motoki Tanaka) 京都
    2012 年 「scene- 記憶-」( 元立誠小学校)京都
    2012 年 「ずこう展」(Galerie Aube 京都造形芸術大学)京都

     

    >>> 受賞歴
    2019年 松坂屋名古屋 いい芽ふくら芽

    2016年 SEZON ART AWARD 入選

    2015 年 損保ジャパン日本興亜美術賞FACE2015 優秀賞
    2015 年 横浜アートコンペティション2015 審査員特別賞( 天野太郎賞)

    2014 年 京都造形芸術大学卒業制作展 学科賞受賞

    2013 年 第38 回神戸市民美術展 佳作
    2013 年 空想美術大賞展 入選

    2012 年 第18 回三菱商事アートゲートプログラム(第25 回)

     

    >>>パブリックコレクション

    富邦藝術基金會 Fudon Art Foundation(台湾)

     

     

    Concept

    大橋麻里子はペインティングという手法をベースに、キャンバスの上に自らの手で引いた線を積み重ね、彼女自身の身体に紐づいた時間を作品に堆積させ、可視化された時間としての絵画を制作しています。
     
    絵画を単純な平面的な図式、言い換えるならば単なるイメージとして捉えない大橋は、それをどこまでも物質性を備えたオブジェクトであると考えますが、だからこそ制作においては彼女自身の手によって線を引くことを重視し、それは一つの作品が完成するまでに毎日キャンバスに描かれ、日によって微妙に異なる彼女自身の感覚、バイオリズムとそれに伴う時間性をゆっくりと定着させていきます。
     
    同時に彼女はその方法においてコラージュを採用し、線ときにはコミックの図柄を引用しながら画面を構成していきますが、それは絵画におけるイメージの階層化による画面の記号性を高めるのみならず、日を跨いで引かれる線描そして図を積み重ねることによって時間と意味の堆積を、あたかも大地や樹木が経年によってつくり出す層のような要素を絵画に与え、時間を可視世界のレベルに引き出し、新たな視覚言語として再構築しようとする狙いがあります。
     
    大橋はどこまでも物質性、時間性を強く意識させるギミックを絵画に持ち込みますが、そのどちらも私たち人間存在を取り巻いている重大な要素であり、それはあらゆることがデジタル化し、電子端末をはじめとするツールによって私たちの日々が簡略化され、その生活から身体性が遠のいていく現代においては高い声量を持ったメッセージ性を帯びるでしょう。大橋麻里子の絵画は、その意味において、どの時代においても通底する私たち人間の位置、存在、そしてその世界を描き出していると言えるでしょう。